続・小説2
第一節
今日は週末の連休。
目が覚めると、時計は10時を指していた。
休日はいつもこの時間に起きる。
「おう、おはよう。」
「おはよう父さん。」
「ニュース見てみろ。」
「ん?」
そこには、懐かしい名前が書かれていた。
「ジーク=セイリス被告は今週水曜日、監視役としてリガス=クゥ=レンディル氏が同伴するという条件で、仮釈放されました。」
「…懐かしいな…もう一年経つのか。」
あの事件の後、リガスさんが事件についてこう言った。
「今回元凶となるのは、ジーク=セイリス被告ではなく、彼の事件の動機である政府にもあると、私は主張する。」
冷静に考えてみれば、人工生命体を生み出したジークは凄い技術者だ。
あの技術を人助けに使えれば…
ジークも最初はそう考えていた筈。
しかし、政府の対応が悪かった事が原因で、ジークは悪に染まってしまった。
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