続・小説2 第三節 ――― 「じゃあどうすりゃ…!!」 「わかってる!! 今考えてるから…!!」 落ち着け…助ける手段は必ずある筈だ!! ここは俺が行くしか… 「どいて。」 「ん?」 俺とバズの後ろから、編み笠を被った少女が前に出た。 「どいて!!」 その声に驚いた人ごみの人達はサッと道を空けた。 「…」 真っ白な肌の右手を左から右に払うように振る。 「!?」 その瞬間、炎が全て凍りついた。 「行ってあげて。あなたの助けを待ってる。」 「あ、ありがとうございます!!」 取り残された人の家族の人だろうか、鎮火した家の中に走って入っていった。 今の人… 「あれ? 居ない…」 「ん? あれ、さっきまで居たのに…」 いったい何者なんだ…? [*前へ][次へ#] [戻る] |