続・小説2 第一節 「それで、今何をやってるわけ?」 「あぁ、Fに焼かれた町村を調べてる。あと、ジーク=セイリスについて…かな。」 「ジーク=セイリス…確か一年前に昼夜乱雑事件を起こした人?」 「あぁ。もしかしたら、奴がまた動いたかもしれないからな。」 「へぇ〜。ジーク=セイリスって何者なの?」 「昔は優秀な能力学者だったらしいんだが…」 そこにイヴが付け加える。 「学者としては本当に優秀だったんだぜ。“能力”を集めて“人工生命体”を作ったんだ。」 「“人工生命体”…」 「“人工生命体”は能力を2つ以上持つ上に、体の大きさは人間程度。つまり、本来の許容範囲を超える量の能力を持つ生命体なんだ。」 「なんとまぁ…」 「それだけじゃない。口から炎や冷気を吐いたり、体を分裂させたりと、能力持ちの人間にすら到底できない事ができる。」 [次へ#] [戻る] |