続・小説2 第五節 女の人!? いや、それより…!! Fの拳を片手で受け止めるなんて…!! 「てめぇは…!!」 「…ハッ!!」 「!?」 拳を受け止めた女の人の掌から、衝撃波のような力が放たれ、Fは吹っ飛んだ。 あれは… 「水の力?」 女の人はFに怒鳴り散らすように言った。 「…こんなもんなのかい偽者。アンタの今の拳はまるで抜け殻だった。がっかりさせんじゃないよ。」 「てめぇは…!!」 「そんな抜け殻の拳で初代“炎の覇者”名乗るってんならもっとマシな嘘考えな。猿の方がまだマシな嘘つけるってもんさ。」 ――― 何だ…!! お前を見てると…体が何かを拒絶する…!! 「お前は誰だ!!」 「はぁ? まさか、あたしを知らないのかい?」 「答えろ!!」 「あたしの名はミルジア=ラージャ=レド。初代“炎の覇者”なら知ってる筈だがね。」 [*前へ][次へ#] [戻る] |