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小説1B
第二節
ネルはレイの意見を聞くと、言った。

「確かに…そうね。でも、あの村はそんなに大きな問題は起きてなさそうよ?」


突然、ラムドがネルの横に立ち、話し始めた。

「昨晩、あの村の村長が居なくなったらしい。」

「え、本当に!?」

驚きを見せるレイ達に、ラムドは冷静に話した。

「あぁ。昨日の夜遅くに宿の外から声が聞こえてな。どうやら、失踪してしまったらしい。」

「…あの村、そんな雰囲気じゃなかったけど?」

「誰にも言ってないらしいからな。そういえば、その村長はかなり屈強な男だそうだ。恐らくは元戦士か何かじゃないか?」


ラムドが一通り話し終えると、クロウが柱に寄りかかりながら話しに加わった。

「いや、恐らく現戦士だ。小さな村である以上、自警団はないだろう。となると、村民を守るのは村長…。そういった村はいくつもある。あの村はその一つだろう。」

「…なるほど。じゃあ誰にも言わなかったのは、村人を不安にさせない為かしら。」

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