小説1B
第九節
「見つけたぞ…!」
レイはその声を聞き逃さなかった。
「シグルス…!」
そこに居たのは紛れもなく、シグルスだった。
「答えろ! ここは一体、何処なんだ!! クロウをどこへやった!!」
シグルスは鼻で笑った。
「我が知る筈がなかろう。少なくとも我の邪魔は減ったようだがな…。」
レイは拳を握り締めながら言った。
「お前の…お前の目的は何なんだ!」
シグルスは少し沈黙の後、答えた。
「我が目的はただ1つ…最強になることだ。」
レイ達の頭には驚き以上に疑問が残った。
「最強? まさか…この世界で最強になるとか言うんじゃねえだろうな?」
レイドは少し馬鹿にするかのように言った。
「違うな。我は元居た世界で最強となるために、この世界にやって来た。」
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