小説1B 第六節 龍の如く襲いかかる幾本もの水流がシグルスに向かっていった。 上空から迫る水流に気をとられたシグルスは、足元に流れ込む水に気づかなかった。 シグルスの足が水に飲まれるのを見たレイドは、地面に手をかざして凍らせ、フレイヤはさらにそれを加速させた。 「レイ! 今だ!」 レイはシグルスに切りかかった。 「くっ…! 侮るな!」 シグルスは体の周りに波動を放って氷を破壊し、自由を奪い返すと、レイに向かって力の塊を放った。 レイは攻撃を中断し、光の壁を作って防いだ。 ネルは、反動で弾き飛んだレイを風で受け止めた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |