[携帯モード] [URL送信]

小説1B
第七節
「私を見破るとは…光の力か…。」

男は空中を浮遊しながらレイから離れた。

「誰だお前は!!」

警戒するレイ達に対し、男は言った。

「私はヘリアス。この地で死した者。」

ヘリアスと名乗る男はゆっくりと地面に降りた。



「先程の不可解な現象は、あなたの仕業ですか?」

サマイルは臆せずに言った。

「その通りだ。リーダー格を先に始末した方が良いと思ってな、それが誰かを確認した。」



ラムドは間を空けて聞いた。

「何故、こんな事をする?」

すると、ヘリアスの目つきが変わった。

「貴様らが知る必要はない。どうしても知りたければ、我々幽霊の仲間になったその後にでも、ゆっくり考えることだ!」

ヘリアスの腕が赤く変色したかと思うと、やがてその腕は獣の爪の如く、鋭く変化した。

「皆、来るぞ!構えろ!」

レイの言葉が辺りに響くと同時に、ヘリアスは突撃した。

[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!