小説1B
第二節
ラムドが呟いた。
「影が無いな。」
一行は足下を見た。
「あ、そういえば…。」
影の無い、不思議な地面だった。
「普通は影になる部分にまで光が当たってるな。一体何故だ?」
クロウは村を見回して言った。
「この村一帯に、本来存在するべき"力"が足りていないようだ。」
一行は首を傾げた。
「足りてねえ力って…何だ?」
レイドはすぐにクロウに尋ねた。
「普通、太陽がもたらす"光"の力、その逆側には"闇"の力が働く。だがこの村には…、その"闇"が存在しない。」
それを聞いたレイの表情は焦りの色が混じっていた。
「…何かまずい気がする。行こう。」
レイ達は村長の居る役場へ向かった。
村長宅
「これは旅の方々、ゆっくりして行って下さい。…と、言いたい所ですが…悪い事は言いません。早々に立ち去って下さい。」
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