小説1B
第四節
門を過ぎると、一行は立ち止まった。
「やっと到着、って感じね。さっきの街から半日以上かかったんじゃない?」
「情報が集まり次第出発、と思ったんだけど…予定変更かな。」
宿に入ると、この街も流星の話題で盛り上がっていた。
「こっちでも、って感じか…。先に聞き込むべきかな?」
「そうしましょう。」
「東に向かった流れ星についてねえ…」
「些細な事で良いんで。何か知りませんか? その前後に妙なことがあった、とか。」
「うーん…あっ、関係かもしれないけど、ボロボロの服を着た人が東に向かったのを見たよ。」
「?…ありがとうございます。」
一行はその場を後にした。
「ボロボロの服を着た人かあ。」
「星の研究者か何かじゃないか? 東に向かったそうだし…。」
「妙な事が起こらないといいけど…、光が向かった方向と同じ…東か。」
一行の緊張は、ある一声ですぐにほぐれた。
「話し合いも大切だけどよ、早いところチェックイン済ませて、部屋をとらねえか?」
「おっと、そうだったな。」
レイ達はすっかり忘れていた。
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