小説1B
第三節
夕方――
一行は集合すると、話し合いを始めた。
「あの光、聞いた人全員が見てたみたいよ。けど、他に手がかりらしい情報は無かったわね。」
ラムドはしばらく黙りこんだ。
「もう少し情報が欲しいな。」
「でも、もうだいたいの人に聞き終わっちまったぜ? これ以上どうやるんだ?」
「もっと大きな街が南にあるらしい。明日、そこに向かおう。」
大きな街に情報があることを期待し、各自は部屋に戻った。
次の日――
一行は早々に街を出発した。
草原を抜け、小高い丘を越えた。
「街を出て結構経つけど…まだ見えてこないなあ。」
太陽は高く、気温もだいぶ上がっていた。
いつしか一行は、舗装された道を歩んでいた。
人もちらほら見える。
「にぎやかになってきたな。魔物は居ないし、道もしっかりしている。」
きっと南の街に近づいているのだろう、そう確信しながら一行はその道を更に進んでいった。
「それだけ、デカい街って事か。期待できるな。」
「あ!見えてきたよ!」
前方にそびえるのは、とても大きな門だった。
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