小説1B
第二節
ラムドはロビーの客に話しかけた。
「ちょっと、良いですか?」
「はい?」
「その流れ星とは、一体どんな物だったんですか?」
「白い球体の様な光ですよ。それが赤い筋を帯びながら飛んでいったんです。」
「どっちへ?」
「確か、東の方向です。」
考え込むラムドに、更に別の旅人が言った。
「確か今日の昼過ぎにもなかったか? 白い光が東に向かってさ。」
「あぁ、あったな!不思議だよな〜。」
ラムドは旅人達にお礼を言うと、その場を後にした。
一行の元へ戻ると、意見はほとんど同じだった。
「もしかして、その流れ星って…」
「奴じゃねえか?」
「そう思えますね。昼過ぎに見た白い光は…今日戦った後のアレでしょうか?」
「私達が見た光も東に向かっていったものね。」
「あの光について、もう少し情報を集めよう。ラルスとソイラはさっき言った通り、部屋で待っててくれ。」
「夕方になったらロビーに集合ね。じゃあ解散。」
一行はそれぞれ情報集めを始めた。
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