小説1B
第九節
棒立ちするレイに、ネルは歩み寄った。
「結局、二人だけになっちゃったわね。」
「あぁ…。」
「やっぱり寂しい?」
レイは少しの間、言葉が出なかった。
「また、いつか皆に会える。俺はそう思うんだ。」
「強がり言っちゃって。」
「違うって。お前は昔から…、小さい頃からそうやって俺のことをおちょくってきたよなあ。」
「アンタこそ、昔…から…?」
ネルは立ち止まった。
「レイ、アンタ…もしかして…?」
「俺、記憶戻ったよ!」
完
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