小説1B
第三節
一行は数日かけ、ようやく村に到着した。
突然、村の方から声が聞こえた。
「あ! あれは!!」
レイ達は、村人の一人がこちらを見て驚いていることに気づいた。
「まぁ、そりゃあ驚くわよね。何の音沙汰もなく過ごしてきたんだからね。」
ソイラは苦笑いしながら言った。
驚いていた村人は、村の奥へ走っていった。
村の中では大騒ぎになっていた。
「帰ってきたんだ! 今こっちに来る! 誰か村長に知らせて…!」
「必要ないよ。」
後ろから聞こえた声に、そこにいた村人達は驚いた。
「俺達が直接向かうから、知らせる必要はないよ。」
「そ、そうか! ところで…後ろの方々は?」
レイは振り向いた後、その村人に言った。
「俺達と同族の、仲間だよ。」
「同族? え!? じゃあ!」
「うん、そういうことだよ。」
そう言い残し、レイ達は村長宅に向かった。
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