小説5 第四節 「"トドメを刺す役"はバンとリリーナだ。以上、今日は解散だ。」 俺とリリーナだけだぁ? ますますわかんねえ… その日の夜―― 外には味方の見張りが居る。 夜襲対策だな。 「ねえバン。」 隣のハンモックからリリーナが話しかけてきた。 「トドメがあたし達って、どういう事?」 「さぁな。他の国の間じゃあ、“人間兵器は悪魔の兵器”とか言われてるらしい。」 「…それが何?」 「それだけ、恐れられてるって事だ。相手国からすりゃあ、俺達はとんでもねえ化け物なんだよ。」 「…つまり、人間兵器であるあたし達2人が力を合わせれば、相手国にトドメを刺せる位のパワーを出せるって事?」 「そういう事になるだろうな。」 だが、気になるのは… [*前へ][次へ#] [戻る] |