小説5
第一節
俺達は今、貨物船の中に居る。
前とは違い、隠れたりはしていない。
何故こうなったのか。
それは昨日まで遡る――
「協力?」
デムスが聞き返すと、ルイはすぐに言った。
「この店の武器の仕入れを手伝ってもらう。」
なんだ、そんな事か。
シェイルが続けて話し出す。
「この店の武器の価格が著しく安かったのは覚えてますか?」
「あぁ。」
「実はあの武器、先日ミュータント達に反乱を起こされた軍事大国からもらった物なんです。」
祖国から!?
「だから、俺達は製造や仕入れには一切関与しとらん。当然武器の状態も良いから問題なく使えるし、売る事も可能。安く買えてるからこの位の値段でも儲けは出るのさ。」
だからあんなに安かったのか…
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