小説5 第二節 「良いーじゃーんよー。ねーバン、面白い事ないの?」 「そんなうまい話があったら、とっくに俺がやってらあ。」 「そーだよねー…ゲームは?」 「飽きた。」 「読書は?」 「本棚の本は全部読み終わったし、内容もつまんねえ。」 「ネットサーフィン!!」 「興味の湧く情報がねえ。」 「うー…せめてこっち見て話してよ!!」 「うるせえ。」 …しかし、暇だ。 「そういえば、あの日から何もないよねー。」 「あの日って…戦争の話か?」 「うん。」 「確かにそうだな。終戦条約でも結んだか?」 「つまんなーい。あ、バン!! あたしと対決しようよ!!」 「人間兵器最強の個体であるお前と戦って、俺に勝ち目はあるんですかぁ?」 「負けるのが怖いのー?」 「ハイハイ、俺は臆病者ですよ。つーか、勝手に戦うなって言われてんだろ。」 [*前へ][次へ#] [戻る] |