小説5 第一節 その後部屋に戻った俺は、すぐにベッドで横になった。 難しい事を考えるのはもう止めだ。 奴らとの戦争は終わった。 隊長もそう言っていたしな。 妙にキッパリと言い切っていたのは気になるがな。 そして、出動要請が出ないまま、数ヶ月が過ぎた。 平和なのが一番なんだろうが… 兵器である俺達としては暇な事この上ねえ。 まぁ、俺達が暇してるってのが、一番なんだろうな。 「ヤッホーバン!! 暇してる?」 「帰れうざってえ。」 「ヒドい!! 会うなりいきなりそれはあまりにヒドいよバン!! 幼なじみなのに!!」 「あーハイハイ暇ですよ。暇で暇で脳みそが溶けちまいそうだぜ。何か面白い暇つぶしがあるのかリリーナ?」 「え!? えーと…」 「…とりあえず、お前が暇つぶしの為だけに来た迷惑な女ってのはわかった。」 [次へ#] [戻る] |