フリオスの生き物達
第三節
家を離れ、森を南に歩く。
「そういえば、海にも変わった生き物達がいるのか?」
「はい。ダイナホエールやタイラントシャークなどがいます。火山の次に危険な場所なので近づかない方が良いんですが…どうします?」
「…名前だけでどんな生き物かだいたいわかるな。やめておく。」
レリィは少し笑った後に言う。
「海の生き物なので大きくなりやすいんですよ。」
「そうか…海中なら地盤沈下なぞ無縁な概念だからな。いくらでも体はデカくなるわけか。」
「フリオスの場合、ガリファン様のおかげで地盤沈下も起きませんけどね。」
俺達は森を抜けた。
道中、ガリファン殿に挨拶をする。
到着したのは草原だった。
火山が遠くに見える。
「そういえば何故、火山付近は危険になるんだ?」
「火の力が集まってくるので、そこの生き物は皆感情が高ぶってしまうそうです。草は全く生えてないので草食動物は居らず、肉食動物しか居ません。」
「肉食動物同士で食い合ってるのか…」
「動物っていうか巨大昆虫とかいろいろ居るんですけどね。」
「知っている。あまり思い出したくないんだがな。」
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!