フリオスの生き物達
第二節
突然、目の前に黒い蝶が現れた。
「うお!? どこから現れた!?」
「あ、これはマックロアゲハですね。」
「マックロアゲハ?」
「名前の通り真っ黒で、持っている闇の力で姿を消す事ができるんです。時々休憩しながらですけどね。」
「なるほど…いきなり現れるから驚いたぞ。」
今度は空から何かが泉に向かって飛んできた。
「トビウオ!?」
空から飛んできたそのトビウオは、勢いよく泉に飛び込んだ。
「ソラトビウオですね。風の力を持っていて、海の方から池や泉、湖などまで飛んでいく事ができるんです。」
「ずいぶんと長い間息を止められるんだな。しかし、何故そんな事を?」
「産卵の時期になると決まって飛んでくるんです。稚魚の頃はこうした安全な泉などで育ち、大きく育つと海まで飛んでいくんです。」
凄いトビウオも居たもんだ。
「ガリファン様から聞いた話だと、昔はこうした生き物があちこちにいたそうなんです。」
「絶滅…か。」
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