フリオスの生き物達 第一節 俺がこのフリオスに住み始めてから数週間の時が流れた。 「ガインさん、おはようございます。」 「おはよう。」 俺は現在、傭兵を辞めて、フリオスに新しくできた国直属の自然保安委員会で働いている。 収入も良く、安定した休日をもらえるので、人はすぐに集まった。 今日は休日だ。 レリィの家で居候の身なわけだが… レリィの歳が歳なので、娘でもできた気分だ。 「ガインさん、今日は何をします?」 洗濯や朝飯を済ませ、今日1日の過ごし方を考える。 あの時は任務でゆっくりできなかったが… 今は違う。 「…フリオスの生き物を見てみたいな。」 「任せてください!」 俺達は早速家から出た。 既に家の周りにたくさんの生き物がいる。 泉の畔ならばそれも当たり前だ。 [次へ#] [戻る] |