小説1A
第四節
「隕石の結界も気になるな。」
「俺はもっと近づいてよく見ようと思ったら見えない壁が俺を吹っ飛ばしたんだ。痛みとかは無かったんだけどな。」
「"弾き出す"感覚に似てたわね。光ならレイは影響が少ない筈なんだけど…」
「"弾き出す"力であって"光"の力では無いという可能性はどうだ?」
「それってどんな力?」
一行は再び黙り込む。
「考えたってわかんねーし、もう出発しようぜ?」
「……そうね。もう行きましょう。」
ネルはレイの意見に賛成し、宿を出た。
「ん?何だあの集団?」
レイは街の中央通りを通っている騎士の集団に気づいた。
「騎士団ね。この辺りの町村の治安を維持してる結構有名なとこよ。」
「一番前に居る若い騎士が団長で、名はレイド。"吹雪の狼"とも呼ばれるらしい。」
「何で吹雪?」
「さぁな。」
突然大地が揺れた。
「地震!?」
「余震か!?」
すると近くの建物のバルコニーが瓦礫となり、下にいる人々へ降りかかった。
「危ない!」
ソイラは瓦礫に火の力を込めた拳をぶつけ、砕いて人々を助けた。
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