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小説1A
第二節
一方こちらは先程の街とは逆にレイ達の居る街から東に位置する小さな村。

地震の被害が大きく、住民達はほとんど住む事が出来ない悲惨な状態である。

「ダメだ!こっちも全部崩れてる!」

「どうします村長?これではもう人が住めるような状況では…」

大剣を背負った1人の若い戦士の答えに村長と呼ばれる老人は頭を悩ませた。

「どうするかのう…何をするにも時間がかかりすぎる……そうじゃ!サマイルよ。隣の大きな街に行って住民達を一時的に住まわして貰うように頼んでくれんか?」

「僕がですか?」

「今動けるのはお前しかおらん。頼む!」

「わかりました。準備が終わり次第すぐに出発します。」

サマイルと呼ばれるその戦士は自宅へ戻った。



見渡す限り瓦礫が積もった場所の中で一軒だけほとんど無傷の建物があった。

サマイルの自宅だった。

サマイルは準備を済ませると家を出て村長の所へ向かった。



「では頼んだぞ。さっき連絡した西の街の騎士団の方々もそろそろ向かってる頃だろう。案内して差し上げなさい。」

「えぇ。心得ております。」

サマイルは西の街へと向かった。

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あきゅろす。
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