夢を見る少女は
[キセキ/黒子/桃井/夢主] こどもの日 「思い出」
私がマネージャーを勤める、帝光中学校バスケ部一軍には癖のある人がいる。
キセキの世代と呼ばれる彼らと幻の六人目、マネージャーのさつきとは仲が良い私には疑問があった。
幼少期どんな子だったのだろう……
「俺はモデルの仕事してたっス!」
黄瀬涼太の場合。
親に無理矢理出されたオーディションに一発合格を貰え、芸能界デビュー。
「黄瀬君」
「?」
「何だか腹が立ちました。イグナイトして良いですか?」
「駄目に決まってるっス!」
黒子テツヤの場合。
「かくれんぼが得意でした」
「『納得』」
しかし、彼が参加したかくれんぼは通常の何倍も時間が掛かったと言う。
すでに影が薄かったらしい。
「テツらしいな」
「テツ君と同じ幼稚園に行きたかったなぁ」
青峰&桃井の場合。
常に一緒で、遊びの中心が青峰だと虫や蝉取り。桃井だとままごと。
「そういや、大ちゃんは小さい時からバスケが好きだったね」
「青峰君らしいです」
「さつきはままごとで俺を何の役にしたと思う?」
「旦那さんっスか?」
・・・
「外国人との子供の役」
緑間の場合。
占いに興味を持ち、色々試した結果おは朝の占いに留まったらしい。
「緑間君、前におは朝を見逃した時がないって言ってましたよね?」
「当たり前なのだよ」
「じゃあ、その語尾はいつからですか?」
「……次は紫原が言え」
紫原の場合。
「お菓子食べて〜よく寝てた」
『……え?それだけ?』
「後、一番背が高かった〜」
「「僕は一番小さかった」」
赤司の場合。
将棋、チェス、乗馬。
塾では、常に成績トップ。
「何かもう凄いっス」
「赤司君は苦手な物とか無かったんですか?」
「強いて言うなら、読書を邪魔してまで遊びに誘った奴くらいだ」
「『……』」
「俺に逆らうやつは親でも殺す」
私の友達は、小さい時から癖のある子だったみたいです。
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