夢を見る少女は
[黄→青黒] ※BL 「叶わなかった」
一目惚れだった。
でも、彼を知っていけばいく程、遠くなる彼と俺の距離。
どうせ叶わないなら諦めて、二人を応援する側に回ろう。それがいい。......そう思っているはずなのに。
今は憧れの存在として留めておこう。それだけで十分だ。そう思いながらも俺の目からは涙が溢れ出した。
臆病な俺の
叶わない初恋
「憧れるのはもう...やめる」
そう自ら発した言葉の重みは図れ知れないほど重い。
今は試合の真っ最中。相手チームには憧れの君。
俺のいるチームが勝つ最後の手段。それは彼に憧れるのをやめること。
試合終了の合図が鳴り響いた。
重い代償をくれてやったのに勝利という願いが叶う事はなかった。
涙が止まらない。声を押し殺して泣いた俺が得たものは。
鈍い音と共に俺の右手に激痛と心に出来た深い傷。
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