青い君を愛する少女は
桃色の少女
遠くからのチャイムが鳴り響き、聞こえてくのは生徒の声。ダルいっと言う入学式からやる気の無さそう声から、教室に行こうっと言う元気な声まで。
そして、バタバタと階段を駆け上がる足音も聞こえてきた。
ーーーバタン
「青峰君?、あっ!やっぱいた。入学式くらい出なさいって言ったでしょ!」
うわぁ、元気な子。
桃色の腰くらいの長さになる髪を揺らしながらこちらにくる。あれっ?今更だけど高校生って髪染めていいの?
「げ、何でいんだよ」
「青峰君がいないから!もう探すのに苦労したんだからね!」
もしかして俺空気?
そう思い、隣で女の子が来たにも関わらず横になってる馬鹿をつつく。
「あ゛ぁん?」
『あ゛ぁんじゃねぇーよ!この子誰?』
全く何だよ、あ゛ぁん?って。お前はどこの不良だ。話し掛けただけでそんな態度かよ。
「あっ、ごめんね?私、桃井さつきです!このアホ峰、じゃなかった青峰大輝の幼馴染です。」
『今吉翔弥です。よろしくね桃井さん?』
「よろしくね今吉君」
こんな奴の友達にこんないい子か!
俺もこんな幼馴染欲しいな...無理か。
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