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青い君を愛する少女は
女子高生が男装ですか?

桜の咲く、入学式には最高の日。







『兄さん?これ何?』



私は残り少ない家での時間を過ごしています。
今日は入学式。今年から私も兄のいる、桐皇学園高校に通うので寮に入る。少なくても夏休みには帰れるだろうが。



「せやから制服やて。なんべんもゆーとるやないか」



はい、話に戻ります。
確かに私の目の前、ハンガーに掛けられているのは間違いなく制服です。でも、問題があるんです。



「何で男子の何だよ!」



私は女子ですから、間違ってもズボンがある訳が無い。だが、目の前には確かにズボンがある。つまり、男子の制服だ。それに、だ。



「おかしいな。これは捨てたはず」



制服の横には捨てたはずの、男装用の道具箱が。この箱にはさらしにするアレやら、ヘアスプレー何かが入っている。
何で男装の道具があるか?それは趣味で男装をしてたから何だ。声も女子にしては低いし、身長も男子の低い方にはいるくらいはあるからバレない。女の子っぽい顔じゃないしね。



「まさか...兄さん?」


「何の事やろなぁ。わしはただ、まだ使えそうやから置いとるだけや。...物は粗末にしたらあかんで。」





こうして私の高校生活は、兄さんの黒い笑みにより狂い出した。








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