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青い君を愛する少女は
門限破り

時刻は午後九時を回ってしまい、慌てて寮に帰った。


......が、間に合わなかったみたいだ。

無事に自室までたどり着いたまでは良かった。
待ってました、と言わんばかりに兄貴がドアの前で待ち構えているのを除けばだが。
幻覚だとどれだけ嬉しいか。

今日はシスコン兄貴としてではなく、寮長として話があるらしく。




         ・ ・ ・ ・
「先生らからのワシへの好感度が下がってしまうやないか」




珍しく注意を受けることになってしまった。
そして、理由は何とも貴方らしいですね、表向きは優等生君。















『ってことがあったんだよ!』


「そりゃ、お前がわりぃ」



取り敢えず怒りを青峰にぶつけてみたが、案外まともな返事が返ってきた。
仕方がないじゃないか、バスケに夢中になってしまって時間を忘れていたんだから。

愚痴を零したのだが、返事は予想通りの気の抜けた返事。
(あー、はいはいとかさ。絶対聞いてないよな、コイツ。)
今更だけど、愚痴る相手を間違えたな。




「そういや何で遅くなったんだよ?」

『ん?興味持ってくれた?』



あれ、さっき言ったはずなんだけど...?
まぁ、聞いてくれるなら嬉しいけどさ―――




「...喜ばれるのは癪だから撤回してくれ」

『何だと、たまには付き合え!』




内心、癪とか撤回って言葉を知っているんだな...と思いながら青峰と向き合う。
青峰はベットの上でエロ本を横に置き、あぐらをかいてる。俺はそのベットの横に立っている。



「何だよ」


『ねぇ、バスケやらねーか』



驚いた顔の青峰が楽しませてくれよ、と俺を見上げながら不敵に笑った。


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あきゅろす。
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