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属に言う帰宅部の平均的活動
番外編・啄武の悲劇
俺は。
浦沢 啄武 。
中学生。
サッカー部の部活から帰ってきた。
吉田に貸してやる、ゲームの事を考えながら、家に帰宅する。

俺が合宿にいっている間、姉さんが帰ってきていたようだが、もう仕事に行ってしまったんだろう。
兄貴は兄貴で、学校だし・・・


「俺一人か・・・」


着替えを、洗濯機に入れながら呟いた。

シャワーをあびて、部屋に戻ると微かな違和感を感じた。
少しの違和感だったが、俺は気になってしょうがなかった。

(なんか・・・女の人がいたニオイが・・・)

匂いのもとを探ると、俺のベット。
「・・・・姉さんがここで寝るわけないし・・・」
首をかしげながら、布団に潜り込む。
すると、手元にフワリと当たる布らしき物があった。
(・・・・ん?なんだこれ・・・)
それを掴み、布団から出してみる。

「こっ!!?」

急いで布団の中にしまう。
(・・・疲れてんのかな・・・)
そう思い、もう一度確認する。
・・・・・・・スッ

「こっ!?これは!!!」
間違いない。


パンツだった。


しかも、女物。






(何だよ!これ!!何が・・・何があったんだよ!)
パニクって、とりあえずパンツをよくみてみる。



普通の女の人用のパンティ・・・
純白の何にも汚れてない・・・




「俺は、変態か!!?こんなものまじまじと見つめてよぉ!」
誰もいないへやで叫ぶ。

(いっ・・・今はとりあえずこのパンツをどうするかを考えよう・・・)
自分を落ち着かせて、とりあえず布団から出る。


「・・・・にしてもどうしよう・・・これ」
はたから見たら、ただの変態だ。



どうする・・・!
どうするよ俺・・・!!




とりあえず 匂いを嗅いでみる・・・・



「いかーん!!」
パンツから頭を遠ざける。
(危うく、目覚めちまう所だったぜ・・・)
汗を拭う。





とりあえず、友人に電話をかけてみる。


・・・・
・・
「はい。吉田ですが」
「あー、吉田?」
「おう、浦沢。どうした?」
「布団から女の人のパンツがでてきたんだけど・・・」
「・・・・うっわ」

ガチャン・・・
ツー・・・
ツー・・・・




切られた。
(きっ・・・貴重な友人が・・・)
心の中で、泣きながら受話器をおく。





それから、いろいろ考えてみた結果。
・・・・・
・・・・・・・・・
「・・・・貰う」
ポケットにパンツを突っ込む。



こうして俺は、とりあえずパンツを自分のものにすることで、修羅場をくぐり抜けたのである。


しかし・・・
だれなんだ?持ち主は・・・・








その頃。
帰宅部。部室。
一人の少女がくしゃみをした。



冴子「・・・・ん?」




(番外編・完)

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あきゅろす。
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