空気を読む山本、とツナ 俺さ、どうしても忘れられないもんがあるんだ。 ツナは俺に野球をすてても野球を忘れるな・って言ったけどそれは俺にとって生き地獄だから俺は懸命に、本当に懸命に、野球を忘れようと努めてきたんだ。 だけど何度も野球を忘れても何度も野球を思い出させるもんがあるんだよ。聞いてツナ。 俺さ、試合が終盤になった時に流れる空気が好きなんだ。もちろんチームが大差で勝ってる時な。試合中にマウンドでそんな事考えてるピッチャーって俺だけなんじゃないかなって思うけど、でも肌でわかるんだ。 ああ、もう負けるんだ 相手がそうゆう空気だすんだよ。もう追い付けない。もう負けるんだ。泣きながら打席に立つ奴もいたな。そういう奴程バットをおお振りしてくれて楽なんだ。だって涙でボールが見えてねぇのな。…あ、話ずれた。 それで、そんな空気が流れる中で、「いい選手」は、ふっ切れる。最後なんだから、じゃあ思い切ってやろう。あきらめたはずなのに今度はもっとずっとやりづらい相手になるんだ。 その相手の空気が、ツナに似てるんだ。 すっげえ俺の事挑発するみたいにびしびし刺激してさ、負けるのにふっ切れて、かかってくる打者。三振してもそいつは泣かない。 ツナに、似てるんだ。 だから俺はツナを見る度にそんな空気を思い出して、野球を思い出す。 俺はね、ツナ?ツナを見る事が生き地獄なんだぜ。 生き地獄に恋する俺 ツナ、泣くなよ。 …泣くはずないか。 軽く灰色な山本。黒いのか天然かわからない。 ところで、灰色のコードって808080なんですね!やまやまやま! ←→ |