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同人的?
初恋
「ドイツぅドイツぅ」
アヒルか何かの雛が一番最初に見たものを親と思って後をついて回るように、イタリアは自分の後ろをついて回る。
しかも変な鳴き声付きでだ。
あまりな情けない声に後ろを振り向いてみれば、ふにゃふにゃしまりのない笑顔が見える。
「なんだ?」
「呼んでみただけであります」
嗚呼、これが自分と同じ国だとは。
目眩をきつく目を瞑ることで過ごして、ゆっくり目蓋を引き上げる。
くっきりと刻まれた深い皺のある眉間にフワッと何かが当たる。
「ドイツのそんな顔もいいけど、無茶しないでね」
ひ弱な腕を首に回して。
顔が近接しているものだから、言葉が詰まる。
眉間に当たった柔らかな感触はもしかしなくても。

困る。

相手は家族にするような親しさであるから困る。
自分は家族とは思えないから困る。

困る困る。

「ヴェ〜。どうしたのドイツ」
赤くなる熱くなる自分を心配して、ますます密着してくる。
嗚呼、初恋なんて、なんて厄介。


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あきゅろす。
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