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0098
※ギャグ調


「おい起きろ」

「もう二十分」

「俺の寝床をいつまで占領するつもりだ」

「もう一時間」

「おい」

それでも起きない彼女に若干イラつきながら殴るか蹴るか考える。結局、ベッドから落とすことにした。

ドーン、という大きな音。

随分重々しい音だと思いながらシーツを剥ぎ取る。

「うへぇ、酷いですよウルキオラ様」

「それが」

「どうしたとか言わないで下さいね」

随分生意気な小娘だ。全く、何が言いたいのか。

「それよりいつまで俺のベッドを占領する気だ」

「いや、私部屋無いですし」

「廊下」

「そんなっ!乙女にそんな事を!?」

「床」

「だから私も乙女ですよ」

「現世」

「死神さんに殺されます」

「殺されろ」

「酷い!この人鬼だ!鬼畜だ!邪知暴虐の王様だ!最低な男いててててててすみまへんごめんなしゃい許してください離して」

彼女の頬をひっぱってやった。

「任務だ」

「ふぁ?」

頬を押さえながら彼女は言う。

「三日で戻ってくる。それまでそこにいろ」

「え、嫌だ、私も行く」

「五月蝿い邪魔だ付いてくるな下衆」

「うわっこの人またサラッと酷い事言ったよってゴメンナサイ」

睨みを利かすと彼女はビクッと縮まった。

「留守を頼んだぞ」

「お土産宜しくお願いしますね」

「……」

結局どこまでも呑気でマイペースな彼女に俺は振り回されるはめになる。

落とされる
(あ、あのチョコレートなるものを食べたいです)
(考えておく)

きっと買ってきてくれると思う@薄雲

20110529


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