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雨が降る。

何の変哲も無い雨が降る。

現世の雨。

酸性雨。

それを私は見つめている。

わざわざ現世まで来て、大降りの雨を見つめている。

雨の中で。

「何をしている」

そう私を呼んだのはウルキオラだった。

「雨、見てる」

「見れば解る」

「そっか」

わたしはにこりと笑って再び空を見る。

綺麗じゃない汚い雨。

「何故見ている」

「別に、何となく」

「何故だ」

「解んない」

空から目を離さない私。

雨雲は私の上に覆いかぶさって微動だに退こうとしない。

それでも雨を見つめる。

「本当にもう、解んないや」

雨に混じって涙が流れたのは内緒の話。

(バレて、無いよね?)
(何故、泣く)

雨/相変わらずぐだぐだ@薄雲

20110527


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