0095
毎日毎日ベタベタひっついてくる彼女を引き離そうと決意した俺は、部屋に入って来た彼女を追い出すべく少し語調を強めて彼女に言う。
「良いか、俺の半径30キロ以内に近づくな」
「そんな無茶なっ!半径30キロって言ったらかなりやばいよっ!ていうか何で?ツンデレ?」
「鬱陶しいんだよ!」
「あはははは、生憎私はグリムジョーの事が大好きだ」
その言葉について嬉しかったが、少しは察して欲しいと俺は思いを巡らせる。
「意味解んねえよ。ていうか何だその理屈!」
「そんなあ、グリムジョーの理屈も屁理屈で理不尽だよ」
「ていうか何しに来たんだ」
「ばばーん。ホラー写真集」
「だからどうした」
「いやあ、何ていうの?怖いから一緒に見ようと思って」
「テメーもその幽霊の一種だろうが。怖くなんかねえだろ。そんなCG」
「いやいや、それでも怖いもんは怖いの。ってことで一緒に見ようではないか」
「んー、そうだな、しょうがねえ」
「じゃあ1ページいくねっ。…きゃあああ」
「るせぇ!こんなの怖くねえだろ!」
「いやいやいやいや、めっちゃ怖いよ!もう何なのこれ!本閉じようか」
パタン。
「用済んだろ?さっさと帰れ」
「はわわわ、無理。絶対無理だよ。今日はグリムジョーの部屋に…」
「還れ」
「お願いグリムジョー一生のお願い!」
「一生って…だから死んでるだろうが!」
とか文句を言いながら結局彼女を泊めてしまう俺は一睡も出来ず次の日黒崎一護と相対した。
頼むから眠らせてくれ/ていうか何だろうこのありきたりなギャグ@薄雲
20110526
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