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0087
ブラックロックシューター 何処へ行ったの?
聞こえますか?


あとどれだけ叫べばいいのだろう
あとどれだけ泣けばいいのだろう
もうやめて わたしはもう走れない いつか夢見た世界が閉じる
真っ暗で明かりもない 崩れかけたこの道で
あるはずもないあの時の希望が見えた気がした


どうして


ブラックロックシューター 懐かしい記憶
ただ楽しかったあの頃を
ブラックロックシューター でも動けないよ
闇を駆ける星に願いを もう一度だけ走るから


怖くて震える声でつぶやく わたしの名前を呼んで
夜明けを抱く空 境界線までの距離 あともう一歩届かない
こらえた涙があふれそうなの 今下を向かないで
止まってしまう
未来を生きていたいんだ わかったの 思い出して
強く 強く 信じるの


そうよ


ブラックロックシューター 優しい匂い
痛いよ 辛いよ 飲み込む言葉
ブラックロックシューター 動いてこの足!
世界を超えて


最初からわかっていた ここにいることを
わたしのなかの 全ての勇気が
火をともして
もう逃げないよ


ブラックロックシューター ひとりじゃないよ
声をあげて泣いたって構わない 
ブラックロックシューター 見ていてくれる
今からはじまるの わたしの物語


忘れそうになったら この歌を
歌うの



※ブラックシューター=破面(アランカル)みたいなノリで。


「グリムジョー・ジャガージャック何処に行ったんだろう…」

突然現れて、喧嘩して、消えていった変な格好したお腹に孔の空いた人。人?じゃないのかな。本当に、どこに消えてしまったんだろう…。

忽然と突然と平然と現れて、呆然と唖然と私は彼を見た。

偶然でも必然でもない矛盾した出会い方をした。

彼は目付きが悪かったけど、私を変な化け物から助けてくれた。彼が私を助けたとは思ってなかったかもしれない。

幽霊なのかもしれないけど、きっと私は彼に恋したんだ。

「グリムジョー、ジャガージャック」

そう彼の名を呼ぶと、目の前に現れてくれる気がした。忘れたくない名前であり、存在である彼を私は読んでみる。

不思議と滑稽で、不可思議と混雑で、不思議な色の髪と、不思議なメイクを施した顔。忘れるはずの無い雰囲気。忘れるはずが無い。でも一瞬でも忘れたくない。だからまた、名前を呼んでみる。

「グリムジョー・ジャガージャック」

そんな事を呟きながら細くて誰も通りそうに無い裏道を通ってみる。

独り言は、響いて消える。

その時、目の前に水色のものが過ぎった。

それは私に視線を向けずに何も無かったかのように通り過ぎて行った。

私は必死で追いかけてみた。

彼は。

「グリムジョー・ジャガージャック!」

気付いた時にはそう叫んでいた。

彼は振り返って、私を見た。

「ああ、あの時のムカつく女か。どうしてこんな所いるんだよ」

グリムジョー・ジャガージャック。間違いない。彼だ。

ブラックロック★シューター@薄雲

20110321


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