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むしゃむしゃむしゃむしゃむしゃ。

不愉快な音をたてて彼女は現世から持ってきたそれを食べる。しかも俺の部屋で。女のくせに床に寝転がって現世から持ってきた雑誌を読みながら現世から持ってきたそれを食べる。たまに彼女の口から零れる笑い声が鬱陶しく俺は部屋を出て行きたい気分だった。だがここは俺の部屋なんだから彼女を追い出せば良いじゃないかという思考が脳髄を駆け巡り彼女に声を掛けようと思うのだが何も言えない。一体全体なんなんだ馬鹿め。下級のくせに好き勝手やりおって。

「ウルキオラ様あ」

「何だ」

「これ美味しいですよ一緒に食べませんか」

彼女はそれを俺に見せる。いくつ買ってきたんだオイ。

「いらん」

そう突き放すと彼女は残念そうに「そうですかぁ」なんて言いながらそれの紙をまたむぐ。

「そんな物ばかり食ってるから太るんだ、馬鹿め」

そう言うと彼女の顔の朱色がサッと引き青ざめた。

「何で太ったこと知ってるんですか」

「見れば解る」

「えぇ!?そんなに太りましたかね」

「ああ」

「ていうかなんでこれを食べたら太るんですか?」

「それは現世の“アメリカ人”にとっての主食だ。おやつじゃない。しかも食べるのは普通一つだ。そんなにむしゃむしゃむしゃむしゃ食べおって。ヤミーみたいになりたいのか」

「いやーんどうしようもう20以上食べちゃったよ!どうしよう、しょうがない。吐こう」

「汚い」

「そんな事言わないで下さい、今すぐトイレ行ってきます。後はウルキオラ様食べといてください」

そう言って彼女は俺の部屋から出て行った。それは良いが、これ、後何個あるんだ?ていうか20以上って、アイツの胃袋に何が起こっているんだ?

ファーストフード/食べ過ぎて太ったというぐだぐだなネタ@薄雲

20110517


あきゅろす。
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