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「へくしょんっ」

「花粉症か」

「うん、そうなのへくしゅんっ」

先ほどからくしゃみの止まらない彼女。ティッシュをはなさない。

「大丈夫か?」

「全然大丈夫じゃなはっくしょんっ!」

「オイオイ。空気清浄機買えよ」

「生憎私みたいな貧乏学生のお小遣いじゃ買えなへぶしっ」

「……マジで大丈夫か?」

「誰かが私の噂をしているみたいなぶえしっ」

「誰もお前の噂なんかしてねーから安心しろ」

「はぶしっ」

「既に会話にならねー!」

彼女はその後この時期が終わるまで花粉症が治まらなかった。

俺はちょっと花粉の野郎に嫉妬した。

どうせなら俺と一緒に居たい症とかになりゃ良いのに。

花粉症/ああ会話させて@薄雲

20110513


あきゅろす。
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