0062
「俺は病気になってしまったらしい」
俺の唐突な言葉に彼女は顔を真っ青にした。
「え、何の病気!?大変!どこが痛いの?どこが悪いの?」
慌てふためく彼女が無性に可愛くて食べちまいたいくらいだが、俺はその衝動を抑えて話を続ける。
「これはこの歳特有の病気でな」
「え!中二病!?」
「何でそうなるんだよ」
突っ込む。
「え、じゃあなあに?」
「この歳この時期に良く現れる病気だ」
「まさか中二思春期に現れる病気の事!?」
「中二から離れてみろ。そしたら見えてくる」
「あー、えっと、グリムジョーは猫だし発情期?」
「豹だ豹!」
「反抗期?」
「とりあえず病名!」
「あ、もしかして中毒者?」
確かにテメー中毒だな。
「そうだな、あながち間違っちゃいない」
「うむむ、解った!恋患いだ!」
「正解」
「誰に恋したの?」
そのくらい自分で気づけひょっとこ娘。
何でこう鈍いんだよ。鈍感娘。
そして俺に患いやがれっ!
俺に患え/文才が喉から手が出るほどほしいんだ@薄雲
20110508
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