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「俺は病気になってしまったらしい」

俺の唐突な言葉に彼女は顔を真っ青にした。

「え、何の病気!?大変!どこが痛いの?どこが悪いの?」

慌てふためく彼女が無性に可愛くて食べちまいたいくらいだが、俺はその衝動を抑えて話を続ける。

「これはこの歳特有の病気でな」

「え!中二病!?」

「何でそうなるんだよ」

突っ込む。

「え、じゃあなあに?」

「この歳この時期に良く現れる病気だ」

「まさか中二思春期に現れる病気の事!?」

「中二から離れてみろ。そしたら見えてくる」

「あー、えっと、グリムジョーは猫だし発情期?」

「豹だ豹!」

「反抗期?」

「とりあえず病名!」

「あ、もしかして中毒者?」

確かにテメー中毒だな。

「そうだな、あながち間違っちゃいない」

「うむむ、解った!恋患いだ!」

「正解」

「誰に恋したの?」

そのくらい自分で気づけひょっとこ娘。

何でこう鈍いんだよ。鈍感娘。

そして俺に患いやがれっ!

俺に患え/文才が喉から手が出るほどほしいんだ@薄雲

20110508


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