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「キスさせろ」

「嫌」

「唇」

「嫌」

「首筋」

「嫌」

「頬」

「嫌」

「額」

「嫌」

「じゃあどこなら良いんだよ?」

「……足の裏」

「ハードル高ェな」

「じゃあ」

「?」

「指先なら良いよ。手はダメ。でも指先は良いよ」

そう言って右手を出す彼女。

俺は半分驚く。だが、手をとる。

「じゃあ遠慮なく」

口付けをした瞬間、手をひっこめられた。

「終わり」

「短ェ」

「終・わ・り!」

「はいはい」

頬を紅く染めた彼女の表情は、俺の本能をくすぐった。

指先/Genesisの会話で思いついた@薄雲

20110430


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