0037 「私お姫様に生まれたかったなー。だってかぼちゃパンツはいた白馬の王子様が迎えに来てくれるんでしょう?素敵じゃない?あーあ。破面(アランカル)、しかも十刃(エスパーダ)になんか生まれたく無かったよ。王子様ー。悪い夢から救い出してよー。馬鹿ぁ」 「テメェは十分強ぇから助け出される事なんてねぇだろ」 俺の冷たい返事に彼女は溜息を吐いた。 「もうグリムジョーで良いから私の王子様になってよー」 「俺にかぼちゃパンツをはいて白馬に乗れと?」 「うん」 「巫山戯んな!!」 俺は半分キレて机を殴って破壊した。 見事に真っ二つになった。 「うーん。そこまで怒るんだったら、そうだね。どうでも良いから私を敵から救い出してみてよ。ほら、白雪姫みたいなノリでさ!」 「馬鹿にすんじゃねぇよ」 俺はソファーに寝そべった。 「そうだね、それじゃ―――、私がピンチになっても死にそうになっても止め刺されそうになっても助けてくれないんだ?」 俺は一瞬何かが過ぎって飛び起きた。 「何死亡フラグたててんだよ」 「助けてくれないの?」 息を呑む。 「……一回だ、一回だけ助けてやる」 調子に乗らないようにそっぽを向いて言うと彼女は俺に飛びついてきやがった。 「大好き!」 御伽噺/ツンデレなのかな彼は@薄雲 20110404 |