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0129
「いやあ、別に興味無いんだけどさ」

「じゃあどうしてそんな事してるんだ?」

「うん?それは、ええと、暇潰し」

「暇潰しでそんな事やるかよ馬鹿かテメーは」

「それよりもグリムジョー、そんなところで突っ立ってないでさっさと出て行ってよ」

「テメーが出てくっつうんなら出てくが?」

「そんなところにグリムジョーいたら気が散っちゃうじゃない」

「るせー、さっさと出て行くぞ」

現在彼女はウルキオラの部屋にいる。ウルキオラの部屋でウルキオラの上に乗って右手に黒マジックを持って。ウルキオラの顔に思いっきり落書きしている。やりたい放題書き散らしている。『冷血』とか『無表情』とか『肉』っていう言葉描いたり、うずまきほっぺとか描いたり。好き放題、書き散らしている。ウルキオラが起きて鏡を見ずに部屋の外へ出たら良い気味だが、俺の彼女がウルキオラなんかの寝込みを襲うのは無防備すぎて目が離せない。その上その状態でウルキオラ起きたら、まず確実に彼女が殺される。さっさと彼女をこの部屋から引きずり出してやらねーと、と彼女の足を引っ張る。

「うっわ、グリムジョー足フェチ?意外ー」

「違ーよ、さっさと帰るぞ」

そんな事呟きながら彼女をずるずると引き摺る。彼女は顎を押さえて「痛い」なんて言っているが気にしない。右手に持っていたはずの黒マジックが顎を押さえる際に顔のところどころについた。それを拭う彼女。どうやら水生ペンだったらしい。そこに少しの十刃(エスパーダ)、ウルキオラへの敬意を示している。別に油性マジックで描いてやればよかったのにとイラつく。多分、ジェラシー。彼女の拭った部分をちらりと覗くと白い肌がところどころ灰色になっている。あーあ、勿体無ー。とかぼやきながら自宮までやってきた。

「危なかったな」

「はい?」

「ウルキオラ起きたら殺されてただろーが」

「ウルキオラ様、私にそんな事しません」

言い切りやがったこの女。

「何を根拠にそんな事言えンだよ」

「この前も黙って私の悪戯許してくれました」

「チッ」

舌打ちして彼女をシャワー室へ蹴りこんだ。ガシャンと鍵を閉めて「顔ちゃんと洗えよ」と言い放ち俺はソファにどかんと座った。

その後転寝決め込んで、彼女をシャワー室から出すのを忘れて拗ねられたのはまた別のお話。

悪戯と危険
(序でに俺は解っていて悪戯を受けた。寝ているフリをした)

ラムレーズンのアイス食べながら書きました@薄雲

20110716


あきゅろす。
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