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「ねえウルキオラ様は知ってますか?現世の七夕という名の行事を。女の子が鬼の格好した男の子にチョコレート投げつけながら短冊に願い事書いてクリスマスツリーに吊るし天の川を見るという素敵過ぎる行事なんですよ。ついでに、天の川を見ているときに雪が降ってきたらホワイトタナバタという儀式になり二人は未来永劫永遠に愛し合えるらしいです。愛の悪魔が二人に魔法をかけてかぼちゃの馬車で舞踏会に連れて行ってくれるんですよ。最終的にはトシコシソバというお蕎麦を食べてお年玉貰って終わりらしいです」

「……誰にそれを聞いた」

混ざりすぎて無理のある話になってる。

「市丸様ですよ」

やはりあの人か、と嘆息。

「ほとんど嘘だ」

そう教えると彼女は「えー、そんな事無いですよ」と首を傾げた。

「七夕というのはだな、現世のイベントで理不尽な神に引き離された二人がこの日だけ天の川に橋がかかり逢えると言う話だ」

「へ、そんな単純な話なんですか」

「それはそうとその天の川を男女で見るとその二人は永遠に結ばれる、という伝説もある」

「な、そ、それは本当ですか!?」

「迷信だ」

「是非一緒に行きましょう」

それは告白と受け取っても良いのか。

七夕
(本日、生憎の曇り空)
(天の川を見るために宇宙まで飛んだ事は言うまでもない)

混ぜすぎて自分でも解らなくなった@薄雲

20110707


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