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0122
最近、彼女とグリムジョーが仲良くしている。いっつも彼女はグリムジョーに向かって満面の笑みでにこにこにこにこしてやがる。どういう事だ。俺は彼女に話を聞こうと目指したが、俺の声なんて彼女は全力で無視しやがる。俺の従属官(フラシオン)って事忘れてないか、と思う。付き纏う従順な鬱陶しいテスラとは違って俺に全く興味が無いが仕方が無く従属官(フラシオン)やってるって感じの態度で仕事だけする彼女。全く種類が違う。全く態度が違う。だからか知らねェが、俺に全く個人的な事を言ったりしない。ヘラヘラ笑ってやがるテスラとは違ってツンツン笑顔を見せねェ彼女。藍染様曰くツンデレ、否、ツンツンとか何とか言ってやがったがそんな事もう信じらんねェ。認めたくねェが、グリムジョーに嫉妬してる。ウゼェウゼェグリムジョーがウゼェ。そんな風に頭の中で何度も繰り返す。彼女の笑顔を思い浮かべると絶対グリムジョーの顔が隣についてくる。鬱陶しいヤローだぜ。

「チッ」

俺が舌打ちをするとテスラがこっちを振り向いた。手には俺の服を持っている。多分、今からクローゼットへと仕舞うのだろう。「どうしましたか、ノイトラ様」とこっちに首を傾げながら言ってきたが無視。自分が何かをやらかしたのかとおどおどし始めるテスラを置いておいて彼女の事を回想する。これだから俺は絶望なんだ。

「ノイトラ様」

不意に彼女の霊圧を感じ顔を上げた。扉の前に彼女が立っている。手には白い布。テスラと同じで俺の服。洗濯でもしたのか、と思いながら彼女に歩み寄った。彼女はいつもの尖がった視線で歩み寄る俺を迎えた。

「よォ?グリムジョーとのお喋りは楽しかったか?」

「ええ、楽しかったです」

普通に言いやがった。恥じる事無く、表情一つ変えず、俺を見据えた。本当に気に入らねェ。二人の仲を引き裂いてやりてェとか、普通に思う。計画を立て、実行してやろーじゃねェか。そうだ、そうすれば、ヤローとこいつの仲は引き裂かれ、ぐだぐだの仲になる。さあ、実行してやろーか。

「お前、暫く誰とも口聞くな」

仲引裂計画
な、何故ですか!
従属官(フラシオン)だろう?言う事、聞けるよなァ?

野良猫様へ@薄雲

20110705


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