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「多分トップが問題なんだ。トップがダメだ。だから死神なんかに遅れをとるんだ」

「トップとは藍染様の事か」

「うんそうよ。藍染様がダメなんだよ。いや、なんていうか生物としてもうダメだよあれは」

「おい女。失礼にも程がある。藍染様は自分なりに頑張っておるのだ。そんな事言って良いと思ってるのか。大体、三桁の分際でよくそんな事言えるな。貴様なんぞに藍染様を馬鹿にする資格はない。良いか、藍染様とは我々、破面(アランカル)にとってのトップだけではない。全ての生物のトップなのだ。貴様は藍染様がどれだけの苦労と努力をしたかも知らずにそんな失礼な事を言っているのだぞ。今すぐ謝れ。謝罪しろ下衆」

「うっわ。やっぱりウルキオラって独り語り多いよね。そんなんだからグリムジョーにぺラキオラ言われるんだよ。まるでウィキペディアじゃないか。まあそれは置いといて、やっぱりトップがダメなのよ。藍染様。本当にあの人は最悪だと思う。だって生物としてダメなんかもん。創造主とか無理に決まってるでしょ藍染様。藍染様本当に頭悪い。藍染様トップから落とすべきだよ。そしてそこに私が入るべきだね」

「どれだけ藍染様を馬鹿にしたら気が済むのだ。大体貴様は藍染様に様をつけてるところから藍染様を上司だと考えているのだろう。何故藍染様を否定する。確かに藍染様は破面(アランカル)を駒としか思っていないかもしれない。だが、城を用意し生活を補助してくれている。それ以上に貴様は何を望む」

「いや、そういう問題じゃない」

「じゃあ何だ」

「実は先日グリムジョーに告白されて。それを見ていたノイトラにも告白されて。それからその後ザエルアポロにも告白されて。その後ヤミーとスタークにも告白されたんだよね。誰と付き合おうか市丸様に相談したら『ボクと付き合えば良えやん』なんて言いやがりました。それでチルッチに相談したら殴られて。その後ハリベル様に相談したら判らないと言われて。最終手段で藍染様に相談しに行ったら『私のもとへ居れば良い』なんて言われまして。だからトップがいけないなーと」

「……藍染様は何を考えているんだ」

はぁ、と溜息を漏らすウルキオラ。
ていうか私三桁なのにモテモテじゃないか。

「だからトップがいけないと思うの。トップ交代の時期だね」

「そうだな」

「やっぱり支持率の高い私が大統領になるべきだね」

「やめろ、ここが崩壊する」

「半壊ですよ。まだ希望はあります」

「ん?貴様」

「何ですか」

「俺と付き合っていなかったか」

「え、そうでしたっけ?」

「……」

え、付き合って、た?ちょっと待て。今記憶を手繰り寄せよう。
うん、確かに数ヶ月前告白されてオーケーした気がする。
ううむ、という事は。

「私はウルキオラと付き合ってるから皆には断らなくちゃいけないのか」

「貴様…」

多分ウルキオラ怒ってるんだろうなーと思いながらそれでも私は謝らない。

「じゃあ藍染様にはトップ交代と婚姻拒否の報告に行かなきゃだね」

「婚姻拒否、そこまで迫られていたのか」

「だからトップがいけないって言ったでしょ」

「そうだな」

トップ交代
(俺はその程度の存在なのか)
(いや、それよりウルキオラも気付くの遅かったよね)

藍染様好きな人すみません@薄雲

20110606


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