BSR
おせおせ.佐助
「佐助、私、佐助の事好きだ」
「ぶぉふっ!!」
「破廉恥極まりない!」
佐助は飲みかけのお茶を噴いた。
「ああー、拭かないと…てかいきなり何?ドッキリ?」
「いやぁ…冗談のつもりじゃないんだけどなぁ。私さぁ。佐助の事愛してるんだと思う。ていうか好き」
「ちょ、旦那!何とか言ってやって」
「純粋な気持ちに口出しする気なんてないでござる。寧ろ某は純粋な精神に関心致す。頑張りくだされ」
「有り難う、幸村様」
「じゃなくてぇ」
佐助はどこから出したのか、雑巾で自分の噴いたお茶を拭きながら溜息を吐く。
「じゃなくて、何?」
「いやさ」
「某が邪魔でござるか。それでは失礼致す」
そう言って勘違いした幸村はその場から立ち去った。
「佐助。好き」
「いや、だから何?」
「結婚しよ」
「話早っ!」
「え?それ以外に何?恋人やんなきゃダメ?」
「一方的な告白じゃない?拒否権とか否定権は?」
「無い。だってそんなの持ってたって佐助は私の事好きなんだから。返事は判ってるし」
「俺様悲しい」
おせおせ/オカン、どんまい@薄雲
20110315
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