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BSR
雨が降る.政宗
政宗の部下設定

「honey!死ぬな」
何だか腕が痛い。見ると一本の矢が刺さっていた。毒矢じゃないことを祈りつつ政宗様の大袈裟な言いように笑って答える。
「政宗様、私は矢が腕に刺さったぐらいじゃ死にませんよ。そんなに柔じゃありません」
政宗の話によると、数十分前
「政宗様、ここは私めに任せて今川を御打ちくださいませ!」「honeyは弓に対しての対策がとれねぇだろうが、俺がいねぇと……」「そんな事申されている場合じゃございません!今川が逃げてしまいます!小十郎様とともに行ってくださいませ。なんとかなります」「だがhoney」「大丈夫って言ってます」「……絶対死ぬなよ、ok、小十郎!行くぞ!」「はっ」
という会話をしたらしい。痛さで脳が働かずいまいち思い出せないが。
「政宗様、矢を抜いてくださいませ。あまり深くは刺さっていないと思いますので」
「OK」
政宗はそう言って矢を抜いた。幸い、普通の矢だったためすぐ抜けた。
「申し訳ございません」
そう謝ると政宗は私を抱きしめて、
「悪かった」
と謝った。
いや、私に謝る事なんかないでしょ。私が悪いんだから。
「護ってやれなかった」
声が掠れている。泣いているのだろうか。
空から降る雨は止みそうにない。
きっと泣いていても判らないんだろうね。
「いえ、私が悪いのです」
そう言うと政宗は
「違う」
と首を振った。
私は幸せ者だ。
奥州筆頭にこうも心配されるだなんて。
雨が降る
(一生護ってやるって誓ったのにな。お前はもう忘れたと思うが)

あの雨って止まないのかな@薄雲

20110130

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