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短編
Snow [リボツナ]
「ねぇ、リボーン」
 
「何だ?」
 
「雪になりたい…」
 
『Snow』

 
12月―…
外はクリスマスムード。
真っ白な雪が降っている
 
賑やかな表道りをはずれた裏道をツナと2人、手を繋いで歩く。
 
「お前…とうとう頭イカれっちまったか?」
 
オレがそう返すとツナは
はは、失礼だなぁ
 
と無理そうに笑う。
 
「たまに、さ…全てを投げ出して消えちゃいたいって思うことない?」
 
全てを投げ出して消える…
 
そんなこと考えたことねぇ
 
「オレね、よく思うんだ。このまま消えれたらどんなに楽なんだろうって」
 
「……」
 
「ホントにオレ、ボスでいいのかなぁ…?」
 
「ツナ?」
 
「明日からオレ、変わっちゃうかもしれない。人を…この手で殺すことも、ある…」
 
「もしかしたら敵のファミリーや暗殺者に殺されるかもしれない。…いつも、いつも死と隣り合わせで…オレ、やってけるのかな?」
 
「……」
 
「ちゃんとボスになれるのかな…?」
 
怖い…オレ、すっごい不安だよ…
 
ツナが続けて今にも消えいりそうな声で呟く

さっきコイツが言ったようにツナが変わっちまったらもうこの微笑みも見れなくなっちまうのか?
リボーンって呼ぶ優しい声も、 
全部全部なっちまうのか…?
 
 
そんなの…オレは…
 
「リボーン?聞いてるっ?」
 
考えてる間にツナが何か喋っていたのか、オレに怒ってくる。 
 
「リボーンッ!!聞いてっ、ちょ、何っ!?どうし…」
 
ツナがオレの前に来たときに腕を掴みオレの方に抱き寄せ壊れてしまうのではないかとゆうくらい強くキツく抱き締める。
 
「リボーン?どうしたの?」

何かあったと直感で感じとったのか、ツナは優しい声でたずねリボーンの背中へ腕を回す。
 
 
「お前の…暖かい笑顔を失うかもしれない。」
 
「…」
 
「人を殺し、時には制裁を下しお前は傷つくかもしれない。時には命を狙われることだってある。」
 
「うん…」
 
ちょっとずつツナの声が細くなる
 
「でも、オレが側にいてやるよ。」

「っ、」
 
「お前が笑顔を失いそうになったらオレが笑わせてやる。お前が傷ついたらオレが一日中お前を抱き締めていてやる。命を狙われそうになったら守ってやるから。」
 
「ぅん…」
 
「オレだけじゃねぇ。獄寺や山本、雲雀、了平、骸、ランボ達守護者だっている。みんなでお前のこと守ってやるから。」
 
「うんっ…」
 
「だから心配するな」
 
「わか、た…ごめっ、ありがとう…」
 
ツナがギュッと抱き付いてくる
「ったくダメツナが。変なこと考えてんじゃねぇ。」

「っ、ごめんね…?」

「あぁ。」

「リボーン、ありがとう。…大好きだよ」

―ちゅ

「っ!?」

ツナからオレに…?

驚いてツナに顔を向けるとツナは顔を真っ赤にして下に俯いている

…可愛いヤツ

思わずニヤッと顔がニヤけてしまう。

「おいツナ」
 
「…何?」
 
「顔上げろよ。」
 
「っ、やだっ!」
 
「上げろって」
 
「絶対やだっ!!」
 
「じゃあ無理やり上げるから」 
「えっ!?」
 
オレは言葉通りツナの両頬に手を添え持ち上げる
 
「ククッ…すげぇ真っ赤…」
 
「っるさいっ!リボーンの馬鹿っ!!大嫌いっ!」
 
大嫌い、ねぇ…

「ふーん…」
 
 
やる気をなくした目でみるとオレが止めたのかと思い気を抜いている
 
チャンス…
 
「ツナ。」
 
「ん?」
 
ツナが顔を上げこっちを見る
ニヤッと笑ったあとツナの後頭部を押さえつけ口づけ深く舌を絡めとる
 
「!?っ、んふっ、ん…あ」
 
ツナの声が漏れる
 
そろそろツナが限界だろう
顔を離しあいつが息を整えてる間に
すっと耳元に唇をよせ軽く耳にキスしたあとに呟く
 
「オレは愛してるぜ?ハニー」


えと、これ一応クリスマス作品だったんですが…
なんか…(笑)
一応設定はツナがボス就任の1日前にリボーンとデートをした帰り道とゆう微妙設定。
わかりにくいですよねぇ…
とりあえず終わりです!w
ここまで読んでくれた方ありがとうございます
次回またお会いしましょう


20081208



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