[携帯モード] [URL送信]

短編
あなたの頭の中 [リボツナ]
「この間のテストまた一位だったんだってー!」


(…へぇー。)


「えー!凄ぉい!リボーン先輩流石だね!」


(…そーですね。)


「しかもしかも!ダメツナの家庭教師してて、自分の勉強してないらしいよ!」


(ダメですいませんね。)


「えーっ!それで一位なの!?格好良いー!」


(そんなの知ってる。)


「ってゆーかダメツナ羨ましい!私も家庭教師して欲しいー!」


(それはダメ。)


「私も私もーっ」


(やめてくれ。)


「でも本当に格好良いよね!運動も出来るし!優しいし!完璧だよね!」


(俺様だけどね。)


「あー。あんな人が彼氏だったらなー」


(…実は俺の恋人です。)


「まぁ無理だよねー」


(まぁ、リボーンは俺のだしね。)


「あはは!って…きゃーっ!!リボーン先輩!」


(きゃーっ!リボ…ってえぇえぇ!?)


「何驚いてんだツナ。帰るぞ」


「うぁ…は、い」


先程まで女子に騒がれていたリボーンが、ツナを教室まで迎えに来た。


「ツナ。さっき面白い言葉が聞こえたんだが、間違いじゃないよな?」


隣を歩いているリボーンが、嫌な笑みを浮かべツナを見る。


(俺、何か言ったっけ…?)


首を傾げていると、リボーンが耳元で囁いた。


「さっきリボーンは俺のだしね、って言ってたよな?ツナ?」



「あっ///」


(言ったってゆーか思ったんだけど…!)


「なぁツナ、読心術って便利だな」


珍しく爽やかに笑うリボーン。

しかし、いつもの様に格好良いとは思えない。


「このっ…//!!むやみに人の心読むなよ!」


「誰だって恋人が何を考えてんのか知りたいだろ?」


「…まぁ…。」


確かに、この完璧な恋人が何を考えているのかは気になる。


「ね、じゃあさ…リボーンは何考えてんの?」


「俺はいつもお前の事を考えてるぞ」


「っ////」




あなたの頭の中



(そんなこと言われると思わなかった…っ///)
(何照れてんだお前)






15/24ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!