短編
あなたの頭の中 [リボツナ]
「この間のテストまた一位だったんだってー!」
(…へぇー。)
「えー!凄ぉい!リボーン先輩流石だね!」
(…そーですね。)
「しかもしかも!ダメツナの家庭教師してて、自分の勉強してないらしいよ!」
(ダメですいませんね。)
「えーっ!それで一位なの!?格好良いー!」
(そんなの知ってる。)
「ってゆーかダメツナ羨ましい!私も家庭教師して欲しいー!」
(それはダメ。)
「私も私もーっ」
(やめてくれ。)
「でも本当に格好良いよね!運動も出来るし!優しいし!完璧だよね!」
(俺様だけどね。)
「あー。あんな人が彼氏だったらなー」
(…実は俺の恋人です。)
「まぁ無理だよねー」
(まぁ、リボーンは俺のだしね。)
「あはは!って…きゃーっ!!リボーン先輩!」
(きゃーっ!リボ…ってえぇえぇ!?)
「何驚いてんだツナ。帰るぞ」
「うぁ…は、い」
先程まで女子に騒がれていたリボーンが、ツナを教室まで迎えに来た。
「ツナ。さっき面白い言葉が聞こえたんだが、間違いじゃないよな?」
隣を歩いているリボーンが、嫌な笑みを浮かべツナを見る。
(俺、何か言ったっけ…?)
首を傾げていると、リボーンが耳元で囁いた。
「さっきリボーンは俺のだしね、って言ってたよな?ツナ?」
「あっ///」
(言ったってゆーか思ったんだけど…!)
「なぁツナ、読心術って便利だな」
珍しく爽やかに笑うリボーン。
しかし、いつもの様に格好良いとは思えない。
「このっ…//!!むやみに人の心読むなよ!」
「誰だって恋人が何を考えてんのか知りたいだろ?」
「…まぁ…。」
確かに、この完璧な恋人が何を考えているのかは気になる。
「ね、じゃあさ…リボーンは何考えてんの?」
「俺はいつもお前の事を考えてるぞ」
「っ////」
あなたの頭の中
(そんなこと言われると思わなかった…っ///)
(何照れてんだお前)
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