[携帯モード] [URL送信]

恩方とモフモフ
4

「何を言っているんだリューテス。君は此処から早く避難するんだ!」
「俺の国で起こった事件だ!それを異国の王に任せっきりにできるか!それに、この中では俺が一番強い!」

部下がいなくなって素の口調に戻ったキールとリューテスとの口喧嘩を見たシングはハァと溜息をついて部下達に指示を出す。

「一名残して、お前達も行け。」
「はっ!」

顔に三本の傷痕がある戦士を残して、狼達も部屋から飛び出した。

「それではアイシャの王子よ。もう良いか?」
「ああ大丈夫だ。」

自信満々に頷くリューテスの後ろではキールが力無く溜息を付いていた。

[*前へ][次へ#]

18/38ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!