恩方とモフモフ
【伝説】
昔、天から現れし船よりあらわれし光りの人々。そこより我等の元へ降り立った彼こそ【恩方】
猫人と共に歩んだ彼の方は様々な知識を我々に与えてくれた。平和な満ちた蜜月が恩方にもたらされた。
しかし、その平穏は長くは続かなかった。
災禍を狼族がもたらしたのだ。
それが何かは分からない。
あまりの忌ま忌ましさ
凶凶しさに誰も語らず伝えなかった為だ。
ただ、災禍のせいで羊という種族すらも滅んでしまった。そして、災禍を従えた狼は猫にもその災いの矛先を向けた。
幾人のヒトが死に
幾筋もの血が流れた
恩方もその手に剣を握り戦われたが、恐るべき災禍に対して戦いは苦戦した。
猫人も、同胞である虎や獅子も疲れきり傷付きはてた時、恩方はその身を王樹に捧げて災禍を静めた。
五百年後に目覚めると 告げた後に。
その後、無事に災禍は封じられたが、災禍によってもたらせられた混乱は留まることはなかった。
人々の中の火種は大火となり争いは各地で起こった。そんな混沌を切り裂く者がいた。
かって恩方の教えを受け成長した【三王侯】達であった。
最強の【傷の戦士団】を率いる【金の炎侯】イル
癒しの術を使い人々をいやす聖人。【盲目の癒しの君】セトラ
そして、猛者たちを纏め上げて混沌を切り裂き終止符を打った【片耳の治世王】レン
堅い絆に結ばれた彼等は、世界中の混乱を治め平和な日々をもたらした。
それは太古から続く伝説。
猫人の国アルシャが興るまでの創国紀
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!